GB07:16)The Venice of the Cotswolds
お昼時にちょっとホテルで休んでから、タクシーを呼んでもらって近場に出かけることにしました。どうもコッツウォルズのタクシーは決まった塗装が一切ないようで、TAXIの表示すらない普通の自家用車っぽいものまでありました。車内にはメーターや乗務員証がしっかりあるんですけどね。車種も千差万別で、このとき来たのは高級な大型車でした。
そんなタクシーで向かったのは、コッツウオルズではちょっと大きめの町のひとつ、ボートン・オン・ザ・ウォーターBourton on the Water。名前の通り町の真ん中に小川が流れていて、"The Venice of the Cotswolds"の愛称を持っています。といっても、ベニスほど大きな町ではなく、人通りも多すぎず少なすぎずでゆっくり楽しむことができました。
まずは町の入り口にあるカフェで休憩。ちょっとしたお庭もあっていい感じです。入り口には「日本語のメニューあります」としっかり日本語で表記。やっぱり日本人もよく来られるんでしょうか。ボートン・オン・ザ・ウォーターも写真のような黄色?石造りの建物がほとんどで、落ち着いた色合いが周囲の緑にぴったりです。(イギリスでは「はちみつ色」と言うのだそうです)
ここの目的は、町歩きとショッピング。町の中心から横手の小道を数分歩けば建物もまばらになって、なだらかな丘を眺めることができます。町の中も結構緑が多く、小川と緑を楽しみながらのんびりお散歩です。面白そうな小さな博物館もいくつかありましたがそれらはほとんどパスして、いろんなお店を見て回りました。例えば左の画像のお店は、小さな絵本やヒーリングっぽいCDとかを売っていて、ちょっと個性的。もちろん普通のパン屋さんとか、洋服屋、家庭用品店や手芸雑貨屋とかもあり、自分自身や友人のためのおみやげがてらちょこちょこ買ってしまいました。
特に時間をとったのが、最初の大きな画像の左側にある家具と雑貨のお店"The Cotswold Company"でした。リンク先のHPを見てもらうと大体雰囲気がわかるかと思いますが、シンプルであたたかな家具と感じのいい食器や雑貨が置いてありました。嫁さんも私もこういうのが大好きなので、いろいろ眺めて楽しい時間をすごしました。
そうこうしているうちに夕方5時半ぐらいになって、そろそろ夕食にしようか、と思ったところでちょっと予想外の事態が発生。町中のお店が、夕方5時を過ぎて一斉に閉まり始めたのです。物販店だけでなくカフェまで閉まってしまい、ちょっとびっくり。
結局いくつかあるホテル併設のレストランかバーしか夕食の手立てがないと判明したので、そのうちのひとつを選んで開店時間の午後6時まで待って夕食。カジュアルな感じのホテルを選んだので、レストランのレベルもそこそこ、BGMも普通にかかっていましたが特に不満はなし。食後にホテルのフロントでタクシーを呼んでもらって、無事宿に帰りつくことができました。
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翌朝、イギリス5日目。
普通の道をしばらく歩いてから、さっそくFootpathに突入。ちょっと朝露でぬれた草を踏みしめて歩くのは、とても気持ちがよかったです。牧草地のど真ん中を歩きながら左の画像のような景色をたっぷり楽しむことができます。別のFootpathでは10頭ぐらいの牛が水飲み場で水をのんでいるところにぶち当たったりしてちょっとおっかなびっくりでしたが、牛もおとなしかったので全く問題なしでした。
ホテルからゆっくり歩いて1時間ほどでLower Slaughterに到着。Upper Slaughterよりはちょっと大きな集落で大きめの教会とかもありましたが、ここも景色の美しいところでした。BLEDISLOE CUPという美しい村の景観コンテストで賞をもらっているようで、その標識が集落の中心にさりげなく飾ってありました。
このホテルのあるUpper Slaughterは本当に小さな集落で、周囲に商店やバーのようなものは見当たりませんでした。不便といえば不便なのですが、イギリスの田舎でのんびりしたかった私たちにとっては本当にぴったり。行き交う車の数も少なくて、私たちがいた道路沿いの部屋でもとても静かでした。
今回はこのホテルでは一番安いレートを選んだのですが、あてがわれたのはちょっと広めのダブルルームでした。室内は、4本柱のベッドに大きめのタンス。それにちょっと小さめのデスク。おそらくいずれもアンティークだと思います。それに小さな出窓が3つあって、適度に光が入ってきます。若干暗いといえば暗いのですが、明るすぎるよりもかえって落ち着くような気がして、よかったです。
パブリックスペースも充実しています。広い居間と、パブを兼ねたもうひとつの広い部屋が庭園に面していて、屋内からもすばらしい景色を楽しむことができます。パブでは軽い食事を取ることもできるので、私たちも昼食のサンドイッチを食べながら静かな昼下がりのひとときを楽しみました。
車両はclass166の3両編成。ABB社、イギリス・ヨークの工場で生産された「国産」のディーゼルカーです。15年ほど前に作られた車両なので、車内もこぎれいで昔のディーゼルカーのような油臭さは皆無。感覚的には電車に乗っているのと変わりませんでした。
Oxfordを過ぎて列車は単線非電化の「コッツウォルズ線」に入っていきます。列車は各駅停車に、走るペースものんびりになっていきます。
ところが、Moreton-in-Marsh駅は私たちが着いた日曜日だけ無人駅状態、なおかつ客待ちのタクシーもいなかったのです。到着した時にタクシーそのものは何台かいたのですが、それらはすべて事前にお客さんが予約で呼び寄せたもの。タクシー会社の電話番号はなんとか入手したものの電話をしても要領を得ず、私たちは途方にくれてしまいました。
お目当ての列車がちょうどお昼時だったので、列車に乗る前に昼食を済ませました。昼食は、なぜかお寿司。このパディントン駅構内のど真ん中に回転すし屋があるのです。その名も「
さて、パディントン駅には有名な銅像がふたつあります。ひとつは日本でも絵本やアニメになった「くまのパディントン」の銅像。「YO!Sushi」のすぐ近くにあります。名前はここパディントン駅で拾われたのが由来。
最初の大きな画像はそのブルネル像の近く、1番ホームから撮ったものですが、これから乗る列車は反対側の10番ホームから発車します。今回は荷物を全て持って、列車に乗り込みました。列車の行き先はヘレフォードHerefordですが、途中で下車する予定‥ 
さすがに家具は持って帰れないということもあり、メインのお目当ては銀食器。この画像のお店は店じゅう銀食器であふれていました。店主のおじさんもとても親切で、それぞれの食器の年代とか由来?とかも話してくれました。日本のアンティークショップにもお得意さんがいるんだそうです。
自分自身へのお土産を買ったところで、次はみんなへのお土産。帰国直前にバタバタしたくない、ということもありこの日に一気に買うことになりました。向かったのはロンドンの中心地、ピカデリー・サーカス。まずはウィンドウショッピング。最近再進出したユニクロや(安いけど日本よりは高そう)、アクアスキュータム(当然手が出ない)などをひやかしてしばしお散歩。古風な建物も多く、お散歩だけでも楽しめます。
で、結局落ち着いたのが紅茶などの専門店「FORTNUM & MASON」。
お値段は高いけど、いろんな情報源で絶賛されていて、かなり期待していたのですが、その期待は裏切られませんでした。一歩ロビーに入って、その雰囲気の良さが気に入ってしまいました。広すぎず狭すぎず。カウンターの前にある椅子もなかなかいい感じです。パブリックスペースを含めて全館禁煙でして、とても清潔感があります。チェックインが遅めの時間帯だったのですが、とっても親切にしてくれました。
私たちの泊まった部屋はそんなに広くなかったのですが、ベッドとデスクとソファーが置かれていて、淡い緑の壁とクラシックな調度品がよく調和してます。天井が普通のホテルよりも若干高く、それが思ったほど狭さを感じさせない理由かもしれません。何種類かの週刊誌や新聞が置かれていて、もちろん無料。バスタブやトイレもちょっと広めで、ゆったりとした気分にさせてくれます。シンプルだけど、さりげなく高級感があるのがよかったです。
ここでは2泊したのですが、2泊目の夕食と朝食をホテル内のレストランで取りました。レストランもホテルに見合ったこぶりなもので、シンプルな雰囲気。BGMもなくて、静かで穏やか。夕食代も思ったほど高くはなかったし、おいしかったですよ。自室でのんびりしすぎたこともあって、ロビーとはちょっと離れたところにあるdrawing roomはちょっと見ただけだったのですが、とてもきれいでした。やはり天井が高くて、朝は全面ガラス張りの出窓から光が入ってきて明るかったです。
ロンドンからヨークへの往復は、このGNER(車内放送ではジーニアーと読んでいたようです)の1等客車で楽しみました。各客車に掲げられたちょっと時代かがった?紋章には「ROUTE OF THE FLYING SCOTSMAN」と添えられていました。ここの1等客車はかなりゆったりしているのですが、座席の向きは固定されていて、背もたれ収納ではないしっかりとしたテーブルが設置されています。しかも、そのテーブルにはコーヒーカップと砂糖がすでにセットされていました。
ヨークからの帰りでは、食堂車で夕食を取ることにしました。これまた日本ではもうほとんど楽しむことのできないサービスです。イスとテーブルは多分1等車のそれと同じで、テーブルにはちゃんと白いクロスがかかっていました。ナイフやフォークもしっかりとしたもので、お望みならワインまで出る本格的なサービスです。
GNERは全体的な雰囲気がいい意味で古風な感じがしました。後で出てくるVirgin Trainsのちょっとカジュアルな雰囲気とは対照的ですね。後継のNational Express East Coastもサイトをぱっと見た感じではカジュアルな印象だし、そういう意味でもGNERがなくなってしまったのはちょっと残念なような気もします…
鉄道博物館を一回り見た後は、夕方までヨークの中心街をお散歩していました。ヨーク駅の構内に観光案内所があり、日本語を含む数カ国語のヨークの観光案内が置いてありました。ローマ帝国時代以来の長い歴史を持つ町ですが、人口は20万ぐらいで、中心街だけなら歩いて回ることができるほどの小さな町です。
ヨーク駅からしばらく歩いて、ウース川にかかる橋を渡るとヨークの中心街。ちょっと細い路地に商店が建ち並び、ミンスターの手前まで続いています。町の歴史ほどではありませんが建ち並ぶ店も歴史があり、見ているだけで面白かったです。このカフェは「EST.1919」と書いてありました。れんが造りの建物も古さも、自然な緑の飾り付けもええ感じです。カフェの近くにはアンティークショップもあり、ちょっと中をのぞいてみましたが、古い家具や食器だけでなく、古い鉄道模型?も見かけました。さすがヨーク…
歩き疲れたこともあり、入り口の真ん前のカフェでティーブレイク。入り口の前の大木が気分を和らげてくれました。周囲にはちょっとした公園や古い建物が建ち並び、観光目的なのか馬車まであったりして、ここでのんびりしているだけでも不思議と満たされた気分になりました。
そして、お目当てのひとつは、数年前に寄贈された日本の新幹線を見ることでした。日本はもとより世界の高速鉄道のさきがけとなった我らが新幹線0系は、機関車を多く収蔵する展示室の入り口近くというかなりいいポジションに置いてあります。イギリス鉄道の原点とも言える蒸気機関車「ロケット号」、イギリス鉄道史を代表する高速蒸気機関車「マラード号」と並んで展示されているのです。
車両番号22-141。編成番号を示す「Q2」の表示も運転席入り口の窓に残っていました。Q編成は山陽新幹線内で4両編成の「こだま」として走っていたもので、号車番号のステッカーも「16」とかではなく「4」となっていました。
新幹線の置いてある大きな展示室のとなりに、イギリスの鉄道が誇る看板列車「The Flying Scotsman」に関するものを集めた展示室がありました。「The Flying Scotsman」という列車はロンドンとスコットランドのエディンバラを結ぶ列車として1862年に運行が開始されました。ちょっと強引にたとえて言えば東京と大阪を結ぶ幹線ルートみたいなものです。出発時刻は、ロンドン・キングスクロス駅発朝10時。第二次世界大戦中でさえこの出発時刻を厳格に守り通したこの列車は、運営会社がいくつもの変遷を遂げた後、今でも健在。私がロンドンからヨークまで乗ってきた列車は、現代の「The Flying Scotsman」だったのです。
この列車にかかわってきたいくつかの車両の横には、往時列車や駅で使われていた食器類や備品の膨大なストックが展示されています。アンティークが大好きな私の嫁さんは、鉄道の歴史そのものにはさほどの興味を示さなかったけど、アンティークの山?を前に大喜び。私にとってもいろいろと興味をひかれるものが多々あって、この小さな展示室で結構時間を使ってしまいました。
最後に展示室のど真ん中にあるカフェでちょっと休憩。文字通り鉄道車両にかこまれてのティーブレイクは、鉄ちゃんにとって至福のひととき。このカフェは貸切営業もやっているらしく、営業案内には500人規模のパーティーや結婚式もできますよ、と誇らしげに書いてあります。日本の鉄ちゃんのみなさん、由緒正しき「鉄」な結婚式はいかがですか?(^^)